通所リハビリの心得
通所リハビリでは理学療法士や作業療法士などが専門的に機能訓練を実施し生活機能の向上を目指します。
通所リハビリにも短時間と一日があります。デイと同じで介護度により料金は違います。介護度が高いほど料金は高いです。
注意点としてはデイと違って機能訓練を重視するのでデイよりも柔軟に細かい事までお願い出来ない事が多いです。デイでは迎えの訪問時に失禁していたり準備が出来ていない時に軽介助をしてくれる所もありますが、通所リハビリではまずありません。送り出しのヘルパーを入れてほしいとかあまりリハビリに熱心でないので効果が薄いなど言われてしまう事が多いです。特に認知症の利用者への柔軟な対応はデイなどの方が優れている事もあります。
逆に目に見えて効果的と思われるときは退院直後です。長期入院のためになまってしまった身体を機能訓練にて回復させる。そうした役割の時は非常に効果的です。リハビリはじめから1か月~3か月までの間は利用者に会うたびに目に見えて動きが良くなっている事があります。
通所リハビリの導入時に気を付けるべきことがいくつかあります。
まず通所によっては卒業が強引な所がある。リハビリには卒業というものがあります。これは機能の回復がひと段落ついたところでもうリハビリに通う必要はないと判断される事です。リハビリでは機能の回復や必要性について評価するのですが事業所によっては卒業に熱心な所もあり利用者の生活にメリハリや若干の惰性で通う事を認めない所もあります。(リハビリの本来の目的からは卒業は当然で良い事ですが・・)
そのためにデイと通所リハの違いをしっかりと把握して利用する事を勧めます。
その他にも通所リハビリは併用は望ましくありません。これは制度的な兼ね合いもありますが通所リハビリの併用はケアマネは調整しない事が多いかと思われます。
通所リハの内容ですが一日型のリハビリでもがっつりとリハビリ専門職がそばについてリハビリ指導する事はありません。たいてい1日の中でリハ専門職がそばについて指導する時間は多くても40分くらいと考えた方が良いです。リハビリと名前が付きますが内容がそこらの大規模デイとそんなに変わらない活動量の所もあります。筋肉は死ぬまで成長するとは言われますが必要な要素が丁度よい程度の運動や生活の補助や介護であるならば普通のデイでも十分かと思います。事業所の特性や利用する事で期待する効果を良く見極めて活用しましょう。