しろぼうずのブログ

こんにちは。しろぼうずです。 このブログでは日々の生活で実践してみてちょっと役立った事や知っているとお得な事をなんとなく載せていきます。 私は普段はある福祉の複合施設の施設長をやっております。 そのため介護保険サービスや仕事する上で知った生活の知恵や制度の隙間・裏ワザをちょっと見てきました。お役に立てれば幸いです。

デイサービスに行きたがらない場合はどうする?

自宅ではお風呂に入らない、家族も仕事や体調不良で介助できないなどの事情がある方は多いです。

そんな時にデイサービスを利用される方が多いと思います。

ケアマネに手配してもらいデイを利用しようとしてもデイに行くことを拒否する利用者は多いです。(特に男性)

そうした場合は適切なデイを選べていないケースが多いです。

自宅で入浴拒否をする方は大体認知症の方が多いです。認知症になるとこれまで出来ていた事ができなくなります、お風呂に入るための段取りである、衣類を脱ぐ、かけ湯をする、頭を洗う、石鹸を使用する、蛇口をひねるなどの動作も出来なくなります。そうすると自分はちゃんとお風呂に入れるだろうか・・という不安が生まれます。そうした不安や恐怖から逃げたいが為にお風呂に入らないという拒否に至ります。

不安が生じているからの何かしらの拒否である事、原因は日常生活上の動作が出来なくなってきている事、この事を念頭に置いたサービス調整と配慮が必要です。

例えば送迎時、大規模のデイでは大きなワゴン車に8人位載せて行くことが多いです。お家に行った際にひとりひとりの利用者への対応は現実的にできません。拒否する利用者には時間をかけないで諦めお休みになります。デイに行ってからも大人数の為ににぎやかであわただしいです、入浴はイモ洗い状態のデイも少なくありません。そうした場所は認知症の方は苦手です。

こうした場合は認知症デイサービスを利用する事をお勧めします。認知症デイとは通常のデイと違い認知症ケアに特化したデイサービスです。

認知症の方は大なり小なり不安を抱えています。そうした不安や恐怖が落ち着きのなさや混乱した行動をとらせている事も少なくありません。

そうした不安を発生させないようなケアを行い、生活リズムに組み入れる事で混乱の防止や症状の緩和を図るのが認知症デイの役割です。

ケアマネでも通常のデイと認知症デイの違いを理解していない事も多いです。

またご家族が強いこだわりを持って適切ではないデイを選択する事も多いです。特に多いのがリハビリ特化型デイや通所リハビリに行かせたがる家族が多いです。認知症の方への身体機能型のリハビリはあまり効果的ではありません。やらないよりはマシですが身体の動かし方や意識の持ちようをいくら指導しても忘れてしまう事や理解できない事が多いです。しかし家族の中にはリハビリという言葉に過度の期待をしてしまう事があります。そうした家族にはなかなか利用者本人にはそのデイは効果的でなくハードルが高い事が納得できません。利用者本人へ「なんで行かないんだ」と憤りを募らせる事が多いです。結局拒否して行かないデイよりもなんとか行ってくれるデイの方が本人の機能維持になります。素直にこの人にはどういったデイが合いますかね?とケアマネに相談する事をお勧めします。