しろぼうずのブログ

こんにちは。しろぼうずです。 このブログでは日々の生活で実践してみてちょっと役立った事や知っているとお得な事をなんとなく載せていきます。 私は普段はある福祉の複合施設の施設長をやっております。 そのため介護保険サービスや仕事する上で知った生活の知恵や制度の隙間・裏ワザをちょっと見てきました。お役に立てれば幸いです。

負担軽減制度で月6万お得

負担軽減制度で月6万お得

介護費用を軽減する制度があります。

介護保険負担限度額認定制度といいます。

何が軽減されるかといいますと、食費と住居費です。

適用される対象サービスは介護保険施設、特養、老健、療養型、とショートステイです。

多いのは在宅ではショートステイ、入所では特養のケースが多いです。

ショートステイや特養に泊まったり入所するとまず基本料金がかかります。これは介護度が高くなるほど高くなります。

その他に食費、住居費、管理費や雑費などがかかります。

その食費や住居費の軽減が出来るのが負担軽減制度です。

この軽減制度には4段階のランクがあります。


対象者

第1段階

・世帯の全員が住民税非課税で老齢福祉年金受給者
・生活保護等の受給者

第2段階

・世帯の全員が住民税非課税で合計所得金額と公的年金等の収入額の合計が年間80万円以下の方

第3段階

・世帯全員が住民税非課税で上記2段階以外の方

第4段階

・上記以外の方(負担限度額なし)


各ランクにおける食費と住居費の負担は以下の通りです。


第1段階

食費 300

住居費 (お部屋の作りにより違う)

多庄室 0

従来型個室 320

ユニット型準個室 490

ユニット型個室 820


第2段階

食費 390

住居費 (お部屋の作りにより違う)

多庄室 370

従来型個室 420

ユニット型準個室 490

ユニット型個室 820


第3段階

食費 650

住居費(お部屋の作りにより違う)

多庄室 370

従来型個室 820

ユニット型準個室 1310

ユニット型個室 1310


第4段階

食費 1380

住居費(お部屋の作りにより違う)

多庄室  840

従来型個室 1150

ユニット型準個室 1970

ユニット型個室 1970


見ての通りかなりの料金の差があります。

生活保護の方などは1日3食食べても300円と軽減制度なしの方とは1000円以上の差があります。

月に換算すると食費だけでも3万円の違いです。

たいていのご家庭では良くて3段階に該当するかどうかというとこですが3段階の方でもかなり違います。

例えば負担軽減なしの4段階の方が特養の料金のおおよその平均として月15万円かかるとして3段階の方は月9万円くらいです。1段階違うだけで月6万円も違います。

この負担軽減制度は年々縛りが強くなってきています。以前はケアマネが一枚の申請書を保険者に出すだけでしたが現在では通帳や預貯金に当てはまる財産などの有無を確認されます。要は本当に金がない人なのかを確認しているのです。

この軽減制度は世帯で判定されます。そのため夫婦や同居家族がいる場合は該当しないこともあります。もしその対象者一人だけならどれかの段階に該当するなら世帯分離か特養などに入所しそこに住所を移すという裏技が使えます。該当条件は常日頃確認しておくと良いでしょう。