しろぼうずのブログ

こんにちは。しろぼうずです。 このブログでは日々の生活で実践してみてちょっと役立った事や知っているとお得な事をなんとなく載せていきます。 私は普段はある福祉の複合施設の施設長をやっております。 そのため介護保険サービスや仕事する上で知った生活の知恵や制度の隙間・裏ワザをちょっと見てきました。お役に立てれば幸いです。

ヘルパーでの心得

ヘルパーは介護保険制度が始まった時は花形でした。

利用者自宅に訪問し調理や掃除など行い、自宅で過ごしていくための機能を維持向上していくための介護サービスでしたが現在は報酬削減や人材不足により混迷の時代です。

調理や掃除もただやるのではなく出来る範囲で本人と一緒に行い機能を維持する事が望ましいです。しかし本人に声をかけて一緒に行う方がスタッフにとっては手間です、利用者側もやってくれるなら任せたいと思う事が多いです。結果ただのお手伝いさんで専門性が無いと見なされ評価や報酬が下げられ続けました。

(その他にも設立しやすい運営基準や利益率の高さ、不正などの要素もありました)

ヘルパーさんの注意点は事業所との相性がある事、さらに制度の制限がある事、さらにヘルパーのスタッフその人達との相性がある事、と壁が多いです。

まず事業所の方針によっては軽度の介護度(支援1、2)の方は受け入れない事があります。掃除や調理は「生活援助」といった区分ですが「生活援助」報酬が低く受け入れたくない心境もあります。

制度の壁はどんどん狭まっています。先ほどの「生活援助」は制度的には提供時間に制限はありません。何時間でも掃除や調理をしても良いのです。でも事業所の経営判断でたいていは1時間までと定めている事が多いです。(それでも人件費や交通費を考えればギリギリです)

また平成30年10月から回数制限が定められました。介護度によって一月に「生活援助」を入れて良い回数が定められました。(例:介護度1は27回)介護度別で回数を超えた場合は保険者に届出をしてそれが適正かどうかの判断をしてもらわなければなりません。これは不要にヘルパーを入れて過大に儲けている事情所があることなどがまだあり対策として整備されました。いちいち適正かどうか判断してもらわなけらばならないひと手間が増えるのでケアマネは利用控えの意識が働く事もあるでしょう。他にも普段の生活上で必要のない事までは支援介助してはいけない決まりになっています。草むしりや窓拭き電球を変えて欲しいけどダメだと言われたなどは有名な話です。

訪問してきたヘルパーとの相性もあります。

年配者、若者(あんまりいないですが)、おしゃべり、細かい、料理が上手、など色々な要素があります。利用者本人がスタッフと相性が合うかどうかが最後の最大の壁です。

ヘルパーに期待されるサービスとして受診の介助があります。遠方に家族が住んでいたり仕事で付き添えない等の場合に役立ちます。

昔は受診の介助も付っきりで介護保険算定していた所もあったようですが(花形の時代)そんな事が多発したのでどんどん報酬は下げられました。(あたりまえの話で受診の間、何時間も一緒にいるだけで介護報酬を算定されていては財政は破綻してしまいます)

今はたいていの訪問介護事業所が介護保険でサービス提供の部分の他に自費のサービスを提供している所が多いです。

自費の値段は事業所によって違います。(30分900円とかそんな感じです)

という風に訪問介護は色々な要素があります。事業所の方針や制度の縛り、ヘルパーとの相性など考慮しケアマネと相談しましょう。