しろぼうずのブログ

こんにちは。しろぼうずです。 このブログでは日々の生活で実践してみてちょっと役立った事や知っているとお得な事をなんとなく載せていきます。 私は普段はある福祉の複合施設の施設長をやっております。 そのため介護保険サービスや仕事する上で知った生活の知恵や制度の隙間・裏ワザをちょっと見てきました。お役に立てれば幸いです。

訪問リハビリの心得

訪問リハビリは理学療法士作業療法士などのリハビリ専門職が自宅を訪問して機能訓練やリハビリ指導を行ってくれます。

料金は介護度ではなく時間で決まります。だいたい40分くらいを週2回という設定が多いです。訪問リハビリは1週間で合計120分が基本的な上限となっています。(様々な理由によりもっと利用する事はできます)

通所リハビリと同じく機能訓練を行う事で生活の向上を目指していますが訪問介護と違ってオムツ交換や入浴介助などは行いません。また自宅内の動作上で必要な環境整備の助言をしてくれます。(ここに手すりが必要だ、歩行器が必要だなど)

通所リハビリと同じ事ですが病院でのリハビリとは密度が違います。限られた時間内でリハビリの効果を発揮するには指導力や説明力が大切です。

リハ職が訪問して付き添いながらリハビリする時間は限られています。そのため訪問時に自分でも日常的に注意する点、動作や力の入れ方などの意識などを本人と支援する周囲の人たちに指導します。その時に上手に指導や説明が出来るリハ職とただ付き添いリハビリをするだけのリハ職では状態の回復とその後の生活の質の向上度が違います。ただ教科書や専門書に載っているように説明するのではなく利用者、家族の理解力やその時々の心情などの要素も考慮して指導説明出来るリハ職が本当に実力のあるリハ職です。それにはコミュニケーション力や社会経験などが必要です。新卒で訪問リハに、配属される事はまずないでしょうが事業所によっては人材不足で利用者、家族とあまり相性が合わないところもあるかもしれません。

通所リハと同じく訪問リハも卒業を目指します。訪問リハを卒業し通所リハに行くようになるのが一般的ですが事業所によってはそのまま何年も利用出来るところもあります。その法人や事業所の方針に卒業は左右されますのでケアマネとよく相談しましょう。

制度的には訪問リハと通所リハの併用は良くない事とされています。制度意義的にはリハビリを受けたいが通所できない心身の状態や状況の方が訪問リハビリを利用し補う事となっています。ただ退院直後などは自宅での生活動作のリハビリを訪問リハで行い機能訓練の不足を通所リハで補うと目に見えて状態は良くなります。しかし退院直後ならその併用が認められますがある程度期間が過ぎ状態が安定した後は訪問リハビリは卒業する方向で進む事が多いと思います。制度的に介護保険が適用出来ない訳ではありませんが行政からのチェックの際に適正かどうかの判断や分析、責任がケアマネに割り振られる事が多く適切な理由付けが必要になります。ケアマネがきちんと因果含め説明出来るのならば良いですがそうした口頭弁術が得意でない人の場合もあります。訪問リハビリの利用の際は利用期間がなども考えておくことか大切です。