しろぼうずのブログ

こんにちは。しろぼうずです。 このブログでは日々の生活で実践してみてちょっと役立った事や知っているとお得な事をなんとなく載せていきます。 私は普段はある福祉の複合施設の施設長をやっております。 そのため介護保険サービスや仕事する上で知った生活の知恵や制度の隙間・裏ワザをちょっと見てきました。お役に立てれば幸いです。

良い施設の見分け方

介護は終わりがあります。自宅での終わり、施設での終わり、病院での終わり。色々な形で終わりを迎える家庭を見てきました。

介護施設については以前に記事で種類や特徴を書きましたがもうすこし内情などをお話ししたいと思います。

この業界には良い介護施設もあれば悪い介護施設もあります。最近ニュースで介護施設での虐待などが報じられますが表沙汰になっていないだけで業者内ではどこが悪い施設なのかは知れ渡っていたりします。そうした問題のある施設に家族を入所させないためにいくつか必ず注意しておかなければならない点がありますのでご参考にしてください。

必ずする事としては事前見学です。施設に入所させるときに見学なしで入所させるのは危険です。たとえケアマネが強く勧めたとしても、その施設の法人が地域で評判の良い所だとしても入居者本人との相性があります。

ケアマネから評判の感触を察することも重要です。ケアマネには噂が流れてきます。あそこの施設が良い悪い、盗難があった、虐待があったなど噂は広まります。ただ噂レベルで確実ではないのでその事は利用者や家族には教えません。普通のケアマネならそうした施設は勧めないという形で対応しています。

事前に自分達の地域にどのくらいのどのような施設がどのくらいあるのか把握しておくことは重要です。グループホームなどは同じ市町村に住所が無いと入居できないところもあります。

そして一番重要なのはギリギリになって動かない事です。在宅介護をしていて限界点になた時にすぐに希望の施設に入れることは稀です。たいていはその時空いていた施設に入るしかありません。そこの施設が良い所とも限りません。ギリギリの10歩手前くらいで施設入所の申し込みを済ませておくことが大切です。申し込みを済ませておけばあとは空きが出れば自動的に検討の対象となります。たとえ入所対象に選ばれ電話がかかってきたとしてもその時に入所を断る事もできます。入所申し込みは済ませておきましょう。ただ注意点があります。入所申し込みをした時の本人の状態と状況は変わっていくと思います。その変わりようは時々報告した方が良いです。(施設によっては緊急度や介護度によって入居検討のテーブルに載せない対象もあるためです)

また入居の電話がかかってきた時に心の準備を待ってもらうことはあまりできません、施設側としては1日も早く入居してもらいたいので入居決定の後ははとんとん拍子に引っ越しとなります。

見学に行った際は職員の服装や清潔感、フロアの匂いなども気をつけてみましょう。尿臭などがする施設は人手が足りなくて掃除や気配りに注力できないからかもしれません。職員の言葉使いや知識も重要です。認知症の見識や医療的な処置、介護保険制度についてある程度詳しいかいくつか質問してみましょう。介護職は現場のケアばかりに集中してそうした対人対応力が低い方も多いです。見学に行くときはアポを必ず取り、相談援助の役職についている方か管理者に対応してもらいましょう。